arma o santo

一週間が早い…！
そろそろまた2ndを見返したくなってきた…

7話「音楽と革命」

箇条書き。

・チェ・ゲバラを彷彿とさせるかんじ。キューバ危機？らしいですが詳しくないのでなんとも。
・第三次世界大戦の危機
・「ロックスターは好みじゃないわ」「ロックは勘弁してくれ」
・「マリア。まだこんなことをしているのか」「何故暗殺を決行しなかった。この稼業から足を洗うのか」「惚れたのか」「そうか…このビーチか」「お主は探しているんだな、自分の居場所を」
・「マリアじゃない。峰不二子よ」「あたしが欲しいのは…」

世界の時計の針を進める、決定的ななにかを盗む。

五右ヱ門と不二子ちゃんだと、なんていうかな、物語のアクの強さが違うよね。
改めてルパンファミリーのバランスのよさを思った。別に五右ヱ門と不二子ちゃんがあくまでサブキャラクターだっていう意味じゃなくて。なんか。ルパンがトリックスターで、不二子ちゃんがファム・ファタールで、次元がハードボイルドの権化でありつつ常識人の役割もこなしつつ実はいちばん裏社会の人間で、五右ヱ門が世界観から完全に浮いてるデウス・エクス・マキナ。
あとたぶん、ルパンって話は他の誰もがルパンとの関係性でものを語ってる感じがつよい。まずルパンありき。
不二子ちゃんが誰にとってのファム・ファタールなのかってのも、それはルパンにとっての話だし。いや不二子ちゃんは「男にとってのファム・ファタール（運命の女、或いは破滅の女）」っていう属性があらかじめ付与されてるキャラクターだと思うんだけど。

それと五右ヱ門の…なんていうのかな、存在自体の「荒唐無稽」感とでもいったらいいのかな。おまえそれはチートだろ！っていうのが、デウス・エクス・マキナ（機械仕掛けの神様）だなって。これはずっと思ってること。
デウス・エクス・マキナっていうのは、舞台の終盤で唐突に現れて、その絶対的なちからですべてを強引に解決して物語をおさめる、ご都合主義の権化でありつつも最強のオチ要員のことです。吊りもので上からするするーっと下りて来て、なんか託宣をたれてまたするするーっと戻ってくっていう。なんじゃおまえ的な。
つまりチートのことです。
もんごえって語るの難しいよねって個人的にずっと思ってまして。それはたぶんこのチートさが関係してる。

今回飛行機の上に乗ってやってきてミサイル斬って不二子ちゃんと指導者助けてまた去ってくっていう、あれ。まさにデウス・エクス・マキナ。五右ヱ門がすべて解決だ！っていう清々しさ。

ロックは革命を成したけど、革命を成した男はロックは嫌い。
ロックが世界を変えることを信じない、というか。そんな台詞の背景に流れてるのはラテン。
ビートルズが出てきたのは、この元ネタになったキューバ危機くらいの時代なんだっけかな？その後かな？
ロック、世界を変える、世界を変えてしまう油田、世界を終わらせる時計の針を盗む、革命とロック…
要素がいっぱい詰まってそうなんですが、ちょっとうまく噛み砕けなかった。

もんごえから見る不二子ちゃんのキーワードは「居場所を探している女」らしいんだけど、
これは3話でも同じことが主軸に据えられてて、よくみると脚本が同じひとで、
つまりもんごえ回はその他の回とは違う軸が通ってるとみていいのかな？
この「峰不二子という女」というシリーズにおいて、
もんごえ側におけるそれは「居場所を探している」＝“今・此処という現在を踏まえた未来”の話をしている、と見てとっても。
他の側においては、たとえば次元側だと「どんな過去が追ってきたって逃げのびてみせる」で“過去”で、ルパン側だと「自虐。無軌道な女」で“現在”。
なんていうか。
ルパンは彼女がどんな変遷を経てきたかは問題にしてなくて、ただ今の彼女が欲しくて、
次元とは過去が追って来るといいながらも互いに詮索はせず関わり合いになろうともせず、
もんごえは彼女がどこを居場所と定めるのか、行く末に興味がある。

スタンスの違いがみえるっていうか…
いや次にもんごえと絡む話があったとしたらそこでテーマが継承されてるか否かとか、ぜんぜんわかんないんですけど。

で、オスカーとの対峙があると。不二子ちゃんが武器とするハニートラップに絶対引っかからない。彼女どころか、女そのものを憎んでる節があるオスカー。
今が7話。あと6話？
どう持ってくのかな…

よくも悪くもふじこ過去は語られてしまうと思うんだけど、それもどうなるか。
とりあえず我慢してた2ndリピートをそろそろ解禁してきますうずうず。