忍者ブログ

arma o santo

ルパン三世(主にアニメ2nd)の感想を淡々と上げてゆく感想置き場です。たまに二次創作があります。原作はまだ読めてません。4期決定おめでとう!Twitter / lapeirousia

2025'05.04.Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2012'04.17.Tue
さくさくいきます。

75話「不二子に花嫁衣装はにあわない」
76話「シェークスピアを知ってるかい」






75話「不二子に花嫁衣装はにあわない」
・不二子ちゃんの結婚式が冒頭にくるという初見衝撃っぷり。相手はどこの富豪だ!結婚詐欺こわい!でも騙してくれてごちそうさまどうもありがとうございます!!といってしまった。
・結婚式を遠くから見てるルパン。さあ何かあるぞ。

・珍しいな、と思ったのが、不二子ちゃんが自分で立案した、自分がいちばん危ない計画を一味に持ち込んでたことです。
一味に仕事の計画を持ち込むのも、それが危ない計画なのも、単身危ないところにもぐり込むのも、いつものことなんだけど。でも、「あたしが入りこむから、バックアップよろしくね」みたいな「背中を任せた」依頼って、あんまないなぁって。
不二子ちゃんが一味に持ち込むのは、自分ひとりの手には余るもので、なおかつ、他の相手じゃなくて「ルパンに頼むもの」なんです。天下一の泥棒ルパンにしか出来ないことが多い。
持ちこむと、ネタ元が不二子ちゃんでも、作戦の立案と実行はルパンがする。(で、ルパンは仲間も使うけど、椅子に座って結果を待ってないで、仲間にフォロー任せて自分が乗りこむタイプだから、時々不二子ちゃんにその隙に裏かかれたりもするんだけど)
なんていうかな、自分が最も危険な作戦を立てて実行するとき、相棒役に選んだのがルパン一味だってのがね。背後から刺されないと確信してなきゃ出来ないじゃないですか。
付き合いの長さだけでもなく、機を見るに敏なルパンの泥棒としての目を信じてても、「ルパンはあたしが好きだからけっして死なせない」とタカをくくってたとしても、仮死剤なんて使って大立ち回りするんだから、これは、信頼だよねと。
なんかそういうところに、すごくにこにこしてました。

・まだ目覚めないと知ってても不二子の無線の応答を求めちゃうルパン
それを落ちついて横目で見てるじげごえ。
でも不二子ちゃんが危険だと知るとちゃんとルパンの後を追って走り回る。

これ勘繰り過ぎだと思うんだけど、不二子ちゃんの裏切りにはいくつか意味付けが出来ると思ってて、
①持ち前の合理主義+「女は利に聡い」という鉄則(笑
②ルパンへの甘え+試し
が前提なんだけど、時々それ以外のものも見える気がする。
なんていうかな…

裏社会で女一人で後ろ盾もない(或る意味で「ルパン一味」という後ろ盾があるともいえる)んだから、舐められないようにしてると思うんですね。いや、「甘く見てくれるのなら上等よ丁寧に寝首かいてさしあげるわ」とも思ってるだろうし、甘く見てもらうための手管も持ってると思うんだけど。
なんていうかな、何でもひとりでやれるようにしてるわけじゃないですか。自分の面倒は自分で見てるっていうのが前提ていうか。
それを、「ルパン一味」としてあの三人と一緒に居ると、「互いのケツモチも互いの仕事」なわけじゃないですか。つまり甘える頼る任せる厄介をかける、が普通。
居心地よすぎて困らないかなって。
でもって、男三人に女一人だから、どうやったって「やれやれ」と思う越えられない壁があるわけです。
越えられない・越えたくない・越えなくてもいい・越えたくてたまらない。
たぶん不二子ちゃんは別にその壁はそれでいいと思ってて、だからどうってわけでもないんだけど。

あの四人はそれぞれがプロフェッショナルで、単独行動も常だし、ルパンと次元は相棒だからくっついてることが多いけど、あくまで「仕事の仲間」な意識も、「ファミリー」意識のどっかにあると思うんですね。個人的にはだから「一味」って呼称でよんじゃうんだけど。
つまり、不二子ちゃんの裏切りは、男三人への牽制なんじゃないかと。
「使い勝手のいい女だと思わないでね。あたしは裏切る女なのよ。あなたたちを使い勝手のいい男だと思ってる女なのよ。おわかり?」っていう…
「あんまりあたしを信じないでね」っていう忠告ていうか…
あんま一味にべったりだとやってけなくなるから、それは奔放なサガの不二子ちゃんに合わないから、だから「つかず離れずぐらいでちょうどいい」ぐらいでいたい、自分自身への戒めでもあるのかななんて。
うん穿ち過ぎですねわかってる!!
しかしこの妄想考察、不二子ちゃんが一味をすきすぎである。

・帽子回収にこだわる次元にわらった。もんごえがそれどころじゃないだろうっていう感じなのも含めて(笑
・女たちの剥製て…おいおい…
ていうか99人もよく嫁に来たな。
・「女たちの結婚指輪が彼の宝石コレクションなのよ」 ははあ!といってしまった。なるほどなぁ。
・「…結局残ったのはこれだけね」と自分の指環を見下ろす不二子ちゃん。「あたしは彼の未亡人、たったひとりの財産相続人なのよ。遺産の整理をしなくっちゃ」 たっくましー!!
・「不二子を永遠にお前の女にするには、殺す他ないんじゃないか」「そうかもな」 そして不二子ちゃんの遠ざかってく背中を撃つ真似をするルパン。「ばーん!」

余韻がいいですねえ。
これは不二子ちゃんの話だったなぁと思う次第です。ルパンと不二子ちゃんの話であり、不二子ちゃんと一味の話でもあり。
あっ、ルパンの骨を探して拾ってやろうとするとっつぁんの哀れさに涙も誘われたよ!(取ってつけたように)


76話「シェークスピアを知ってるかい」
・次元+女=女の死、ですよ…
・タイトルがふるってるなぁと思う次第。これ終盤の次元の台詞で今回の事件の核心なんですよね。
・「次元大介とその一味」 おお珍しい呼ばれかた。
・オセロ博士。名前がもう既に核心ついてるっていう。
・また人種差別の絡む話ですね。さてこの話はどの程度の国や地域でそのまま放送されてるのかな…
・「8年前、しがない殺し屋だった俺は、消した相手がマフィアのボスの息子だったために世界中を追いかけ回されてた。まずいことに冬のヴェネツィアで風邪を引いちまった」 いやほんとルパン一味は各自の年表をください。いつから組んでるのきみら。

・具合の悪そうな次元に声をかけた女がアンジェリカ。厄介に巻きこみたくないので黙って離れようとしたけども、折悪く急襲してきたマフィアの追手を潰すためにアンジェリカのロールスロイスを使ってしまう。しかも爆破して海に沈めてしまう。
アンジェリカは貴族の令嬢だから車にそんなこだわらなかったけど、これ「Nooooooooo!!」って頭抱えて天を仰がれても不思議じゃないよって思ってしまった(笑
風邪で咳き込んでる次元。珍しい…リピートしてしまった。

・ルパンに追及されると「俺はロマンチックな話が苦手でな」とかわす次元
えええそのいいかたですとマジロマンチックが止まらない話だらけですっていってるようなもんなんですけども。
実際最後のほうの回想だとお花畑でホントロマンチックだらけだったんだろうなっていうか。
風邪が治るまで+追手の目をくらますためにしばらく匿ってもらってたんだろうなって。で、治ってほとぼりもちょいちょい冷ましたから出てったんだろうなって。
そう思うけどでも「逃げた」んだろうなとも思うよ!
「すまないアンジェリカ。逃げたつもりはなかった」って最後に墓の前でいってるけども。
でも完全に棲む世界が違ったぽいから、次元としては分を弁えて身を引いた+平和に暮らすのは性に合わなかったんだろうなと。

次元て実際、裏社会でしか生きられない男だと思うの。わりと修羅場でわらってるから。銃弾行き交うなかでのやり取りがいつも生き生きし過ぎ。
ルパンは社会の裏とか表とか国とか職業や身分の貴賎とかいう括りで生きてない。
五右ヱ門は「浮世離れ」してるし「時代遅れ」ではあるけど一般社会と沿えないわけでもないと思う。
不二子ちゃんは…どうだろ。裏表よりも高低差気にしそう。
とっつぁんが最も世間と沿ってるんじゃね。警察官だし。

・話の流れをざっと。
黒人差別をする国の黒人独立運動。その指導者(支持者の博士)の亡命の手助けを、次元へのアンジェリカの手紙もあって一味に依頼する隣国大統領。
目に余る差別だとは思うが現行の政府と国交を結んでいる関係で独立を支持できない隣国。表立っては無理だけど亡命政府の樹立の手助けをする。よってルパンたちが失敗して拘束されても死んでも一切関知しない、と予めいい含める。
指導者である医者のオセロ博士と彼につき従う、ナイチンゲールのようなシスター・アンジェリカ。
ある地点に飛行機を用意してそこまでの博士の護衛が一味の仕事。でも撃墜されて博士は死ぬ。
と思ったら実は博士は黒く焼いてただけの白人で、隣国の人間だった。白人の権益を守るため、豊富な資源を持つ隣国を今後も搾り取るため、黒人に独立なんかされては困るので、お膳立てした「指導者の死」というかたちで独立の目を摘んでおくという仕掛けだった。

…と、政治的要素の濃い話で、そこらへんとても好みなんですけども、次元とアンジェリカの関係性が話の肝なのでちょっと今回のテイストはウェットかも。だからすきじゃないってわけでもないけど。

・病院木端微塵
容赦ないな。
なんとか生き残ったけど、自分が消毒して包帯を巻いたさっきまで生きてたひとたちが瓦礫の下で死んでる、っていうのを認めたくないのか、まだ辛うじてでも生きてるひとを助けようとでもしてるのか、錯乱込みで必死で瓦礫の上を走りまわるアンジェリカ。
それに対して「危ないアンジェリカ、不発弾を踏んじまう」と叫ぶ次元。案の定そのとおりになってしまう。
ああアンジェリカ…
博士は助かった、と安心して、愛した男の腕の中で死んでゆくアンジェリカ…
「なんでシスターなんかになったんだ、アンジェリカ。お前は貴族の令嬢で、こんなところに来なくても暮らしていけたはずだろう」「あなたのせいよ。次元、あなたが去ってから、私は愛を神に求めた」
次元は去り際が忘れられない罪な男だからねぇ…

・「俺もね、白だの黒だの黄色だのって嫌いなんだよ」 ルパンはそうだろうねぇ。

・前話に引き続き、不二子ちゃんがふつうに協力してるのが「仲間」なんだなぁと思わせる。
「二、三度食事したことがあるわ」 さすがに顔ひろいのね!
「不二子、そいつに会ってくれないか」「あたしの美貌をもってすれば、長官のひとりやふたり」 いい遣り取りだなぁ…
不二子ちゃんがルパンを誑かす感じは常々みるけど、ルパンが不二子ちゃんに「仕事を頼む」シーンは珍しい。ビジネスライクなのに信を置いてる感じがする。

・鉛筆削った粉で指紋採取
「推理小説は読んでおくもんだねぇ」 へぇルパンそんなの読むんだ。
この話が放送された時点じゃ、指紋で個人の特定は一般的じゃなかった?のかな。

・大統領と長官がゴルフしてるところに現れるルパン一味。
「シェイクスピアを知ってるかい。戯曲『オセロ』で、オセロの目は何故青いか?そう、白人の役者が演じているからさ」
「ブレナン長官、あんたはオセロ博士だ」「泥棒のいうことなど誰が信じるか」「神が信じるさ」 そう、死んだアンジェリカがその身許に行った神がね!
おもに次元が語り、指弾してるの珍しい。

・ルパンが操縦席を撃ち、五右ヱ門が機体を斬り、次元が燃料タンクを撃ち抜く。
爆発炎上するヘリ。大統領と長官は亡きものになっても、あの国の政治体制が変わるわけじゃないし隣国の独立が早まるわけでもないけど、そこまではルパンたちの仕事じゃないし。あくまで復讐。個人的な復讐。でもそれでいいんだと思いました。

・アンジェリカの墓の前にいる次元
ウェットだなぁ、と思うのは、次元の嘆きかたとかじゃなくて、アンジェリカのカラーのせいかもなと思いました。貴族の令嬢だったからか、回想が「薔薇の花園」。あと彼女が生き方にシスターを選んだこと。


ここまで!
不二子ちゃんの話と次元の話だったので、今回もんごえととっつぁんの話をまったくといっていいほどしてないな!
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[34] [33] [32] [31] [30] [29] [28] [27] [26] [25] [24
«  BackHOME : Next »
calendar
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
 
profile
HN:
りつか
性別:
非公開
search
 

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP

忍者ブログ[PR]